
2025年10月06日
はじめに — 名義変更をしないとどうなるの?
自動車を買ったり、家族にあげたりするときには「名義変更(めいぎへんこう)」という手続きが必要です。
これは、車の持ち主(所有者)の名前を変えることです。
もし名義変更をしないまま車を使っていると、次のようなトラブルが起こります。
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自動車税の請求が前の持ち主に行ってしまう
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交通違反の通知が旧名義人に届いてしまう
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事故のときに責任問題になる
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売るときに「名義が違う」と言われて買取を断られる
つまり、名義変更をしないと「トラブルの元」になります。
でも大丈夫!この記事を読めば、だれでも簡単に手続きができるようになります。
名義変更が必要になるタイミング
自動車の名義変更が必要になるのは、次のようなときです。
中古車を買ったとき
前の持ち主(旧所有者)からあなたに車がうつるため、名義を変更します。
中古車販売店が代わりにやってくれることもありますが、個人売買なら自分で手続きが必要です。
家族や友人にあげるとき
親から子どもへ、夫から妻へなど、家族間での譲渡でも名義変更は必要です。
「同じ家族だからいらない」と思う人もいますが、名義変更は必須です。
相続したとき
お父さんやお母さんが亡くなって車を受け継ぐときにも名義変更が必要です。
この場合は少し複雑で、戸籍謄本などが必要になります。
結婚・離婚などで名字が変わったとき
名字が変わると、車検証の名前も変えなければいけません。
これは「変更登録」という種類の名義変更です。
引っ越しをしたとき
名義変更ではなく「住所変更」ですが、同じように運輸支局で手続きをします。
名義変更に必要な書類(ケース別)
名義変更には、いくつかの書類を準備する必要があります。
下の表にまとめました。
ケース | 主な書類 | 注意点 |
---|---|---|
個人→個人の譲渡 | 車検証、譲渡証明書、印鑑証明書(旧・新)、車庫証明 | 印鑑証明書は3か月以内のもの |
家族間の譲渡 | 車検証、譲渡証明書、住民票など | 同一住所でも必要なことあり |
相続 | 車検証、戸籍謄本、遺産分割協議書など | 行政書士に相談もおすすめ |
住所変更 | 車検証、住民票、車庫証明 | 車庫の場所が変わった場合は再取得 |
💡ワンポイントアドバイス
運輸支局で書類の不備があると、何時間もやり直しになることがあります。
事前にチェックリストを作っておくと安心です。
名義変更の手続きの流れ(ステップ式)
名義変更の手続きは、思っているよりシンプルです。
順番に進めれば、初心者でも1日で終わります。
① 車庫証明をとる
まず、車を置く場所(駐車場)の証明を警察署で取ります。
所要日数は3〜5日ほど。申請書・配置図・駐車場の使用許可書が必要です。
② 必要書類をそろえる
前述の表を参考に、印鑑証明書や車検証などを準備しましょう。
旧所有者の印鑑証明書は「3か月以内のもの」でないと使えません。
③ 運輸支局で手続き
陸運局(運輸支局)に行き、「名義変更の手続きをしたい」と伝えれば案内してもらえます。
窓口で申請書を提出し、手数料を支払います。
④ 新しい車検証を受け取る
問題がなければ、15〜30分ほどで新しい車検証が発行されます。
この瞬間から、あなたが正式な所有者です。
⑤ ナンバープレートの交換(必要な場合)
住所地が変わった場合などは、ナンバーが変わることもあります。
窓口で新しいナンバーをもらい、自分で取り付けましょう。
名義変更にかかる費用
手続きには次のような費用がかかります。
費用の種類 | 金額(目安) | 内容 |
---|---|---|
手数料 | 500〜1,000円 | 名義変更の登録代 |
車庫証明 | 2,000〜3,000円 | 申請時に警察署で支払い |
ナンバープレート代 | 1,500〜2,000円 | 地方によって異なる |
代行費用(業者に頼む場合) | 約10,000〜30,000円 | 書類作成・窓口手続き代行 |
💡節約ポイント
自分で手続きをすれば、1万円以上お得になることもあります。
平日に時間がある人は、チャレンジしてみましょう!
名義変更の注意点とよくある失敗例
ここで、失敗しやすいポイントをまとめます。
印鑑証明書の期限切れ
3か月を過ぎたものは無効です。提出しても受け付けてもらえません。
車庫証明の住所が一致しない
住民票の住所と駐車場の場所が一致しないと、手続きが止まります。
ローンが残っている車の名義変更
ローン中の車は、名義がローン会社(ディーラー)になっていることがあります。
この場合は、ローン完済または会社の許可が必要です。
平日しか開いていない
運輸支局は平日の昼のみ営業のことが多いです。
午前中に行くのがベストです。
自分でやる vs 代行を頼む — どっちが得?
比較項目 | 自分でやる | 代行に頼む |
---|---|---|
費用 | 安い(2,000〜5,000円) | 高い(1〜3万円) |
手間 | 自分で書類・窓口対応が必要 | 全部おまかせできる |
時間 | 半日〜1日かかる | 自分の手間はほぼゼロ |
向いている人 | 平日休みがある人・節約したい人 | 忙しい人・確実に済ませたい人 |
📝 おすすめ判断法
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「書類作成が苦じゃない」「平日動ける」→ 自分でOK
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「時間がない」「不安」→ 行政書士などの代行が安心
名義変更をスムーズに終わらせるコツ
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書類は前日までに全部コピーしてチェック
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混雑を避けたいなら午前中の早い時間に行く
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窓口では「名義変更したいです」とハッキリ伝える
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忘れがちな「車庫証明」は早めに申請しておく
📍便利リンク
各地の運輸支局の場所・営業時間は「国土交通省 自動車手続き案内」で確認できます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 名義変更をしないとどうなるの?
A. 税金や違反の通知が前の持ち主に届くなど、トラブルになります。最悪の場合、罰金や訴訟になることも。
Q2. どれくらいの時間で終わる?
A. 書類がそろっていれば、運輸支局での手続きは1〜2時間で終わります。
Q3. 代行に頼むと高い?
A. 平均1〜3万円ほどかかりますが、手間を考えると忙しい人にはおすすめです。
まとめ — 名義変更は早めにやればトラブルゼロ!
名義変更は、やってみると意外と簡単です。
でも放っておくと、税金や違反の責任など大きなトラブルにつながります。
✅ 名義変更が必要になるケースを知る
✅ 書類をそろえて準備する
✅ 運輸支局で手続きをする
✅ 費用を抑えたいなら自分でやる
この4ステップを意識すれば、誰でもスムーズに完了できます。
そして何より、「早めにやる」ことが大切です。
あなたの大切な車を安心して乗り続けるために、今すぐ名義変更を済ませましょう!